こんにちは。
ヒーローズ富塚校の鈴木です。
生徒たちに「知ってるのにできない」「わかってるのにできない」と相談を受けることがあります。もちろん、知っているからと言ってできるわけではないし、わかっているからといってできるわけではありません。知ってるわかってるの中身こそが重要なんですし。
今回はそういうできるレベルの話ではなく、そもそも「知ってる」というのはどの段階のことを言ってるのか、という点に着目していきたいと思います。
「知ってる」の3段階ピラミッド
「知ってる」と一言で言っても、同じことを指しているようでそうではない事実にぶちあたります。
そう、「知ってる」自体にも段階があるのです。
おおざっぱにいうと、下のピラミッドみたいな状況です。
個別レベルで知ってるだけだと、方法にたどり着いてないので同じ問題以外はできないが起きます。方法レベルの知ってるだと、問題の種類によっては解けるものもあるでしょう。法則レベルに来てれば、いろんなことに応用できるかもしれません。
「知ってる」の3段階ピラミッドのそれぞれについて
それでは「知ってる」の3段階レベルについて説明を入れておきます。
1. 法則レベル
知識の根拠になるものです。数学で言えば定理、理科でいえば◯◯の法則にあたるものです。
なぜそうなるかの問の答えにあたるものですね。たくさんの問題を解いていく中で、なぜそうなるかの答えをそれぞれ導いていって、どれにでも当てはまる根拠が出てくれば、それは間違いなくその系統の問題の法則になるでしょう。
2. 方法レベル
知識をどう使うか、法則となったものをどう組み合わせるかの部分です。
どうやってそうなるかの問の答えにあるものです。この問の答えを順序立てて説明することができれば、その知識はかなりのものだといえます。
3. 個別レベル
学生でいえば各種問題にしか適用しない知識部分です。
何をやるかの問の答えです。多くの生徒がこの個別レベルで知ることが大切と思ってそうな気がします。このレベルの「知ってる」は重点にしやすいため満足感は得られやすい反面、学習効率を落とす原因にもなります。
3つの問、すなわち「何をやるか」「どうやってそうなるか」「なぜそうなるか」で「知ってる」レベルの確認をしてみると、自分自身が今どのレベルに達しているかわかるはずです。
学習効率を変えるのは法則レベルと方法レベル
「知ってる」の段階の中で学習効率に大きく影響するのはどの段階でしょう。それぞれの説明を見てみると想像つくかもしれませんが、学習効率に関係するのは法則レベルと方法レベルの「知ってる」です。
なせか。
様々な問題集に取り組んで多くの問題を解くことも大切ですが、そんなことよりも「法則レベル+方法レベル」の「知ってる」を使って「どんなときにどの法則を使うか」に特化したほうが出題パターン数を減らして取り組むことができるからです。
ただ、この「方法レベル」の「知ってる」を充実していくには、普段の勉強自体を「誰かに教えることを意識した勉強」に切り替えていくことが必要です。それは、誰かに教えることを意識することで、方法の体系化や思考の整理が行われるためです。
あなたの「知ってる」はどの段階ですか?
あなた自身の「知ってる」がどの段階のことを言っているのかを考えることの重要性がわかったと思います。ふだん勉強するときから、こんなことを気にしてやってみると、今後の効果というのが変わってきます。
もし、自分だけではどうにもならないときは、ヒーローズ富塚校にいつでもご相談ください。いっしょにあなたの「知ってる」の正体を考えていきます!