こんにちは、個別指導学院ヒーローズ富塚校、教室長の鈴木です。
子どもの高校選び。学校のパンフレットを読んで、ホームページを見て、口コミも調べてみた。それなのに、「で、この子にはどうなんだろう」というところだけが、どうしても分からないまま残ってしまう。そんなもどかしさを抱えている保護者の方は、きっと多いと思います。今日は、高校を選ぶ前に僕が進路の相談でお話ししている「実際に見に行くこと」、そして少し意外かもしれない「実際に通ってみること」について、書いてみたいと思います。

高校選び、資料やホームページだけで決めてもいいの?
資料は、とても大事な材料です。どんな学科やコースがあるのか、どんな授業をしているのか、卒業後の進路はどうなのか。これを知らずに選ぶことはできません。
ただ、僕はいつも、資料は家探しでいう「間取り図」のようなものだと思っています。部屋の広さも、窓の位置も、間取り図を見れば分かります。でも、実際にその部屋に立ったときの明るさや、窓の外から聞こえる音、駅からの道のりの感じまでは、図面からは伝わってきません。だから多くの人は、家を決める前に内見に行きますよね。
高校も同じです。資料で分かる「条件」と、本人がそこで過ごす「毎日」は、少し別のものなんです。そして、その毎日を三年間過ごすのは、保護者の方でも僕でもなく、本人です。
学校説明会やオープンキャンパスでは、何を見ればいい?
浜松市内の高校でも、学校説明会やオープンキャンパスは開かれています。僕は進路の相談で、「実際に行ってみるのがいいですよ」とお話ししています。
見に行くときは、合格できそうかどうかより先に、本人がそこで何を感じたかを大事にしてほしいと思っています。たとえば、こんなところです。
- その学校で、どんなことを学べるのか。授業の進め方は、本人に合っていそうか
- 校舎や教室の雰囲気、先生や在校生の様子を見て、本人はどう感じたか
- 「ここでこれをやってみたい」と思えるものが、何か一つでもあったか
ここで大事なのは、保護者の方の感想と本人の感想を、無理にそろえなくていいということです。保護者の方が「しっかりした学校だな」と感じた場所で、本人は「なんだか落ち着かない」と感じることもある。それはどちらが間違っているわけでもなく、同じ場所を別々の目で見ているだけです。
人はそれぞれ、自分にとって大切なものを満たそうとして行動を選んでいる。僕はいつもそう考えています。仲間と過ごす時間を大事にしたい子もいれば、自分のペースで好きなことに打ち込みたい子もいる。何を大切にしたいかは、一人ひとり違います。見学は、本人が自分の「大切にしたいもの」に気づく機会にもなると思うんです。
なぜ「実際に通う交通手段」で行ってみるのがいいの?
ここからは、僕が個人的におすすめしていることです。見学に行くときは、できれば実際に通うつもりの交通手段で行ってみてください。
自転車で通うつもりなら自転車で。電車やバスなら、乗り換えも含めて、同じルートで。家探しの内見で、駅から実際に歩いてみるのと同じです。
というのも、「自転車で行けるでしょ」と思っていたけれど、実際に走ってみたら結構大変だった、ということがあるからです。地図で見た距離と、自分の足で感じる距離は、思っている以上に違います。
これは、行き先を変えるためにやるわけではありません。大変だと分かったら、志望を下げようという話でもない。
- 毎朝これくらいの時間に家を出ることになるんだな
- この道を、雨の日も通うことになるんだな
- それでも行きたいと思えるかな
そういう「毎日」を、本人が自分の体で一度感じておくことに意味があると、僕は考えています。通う大変さを知ったうえで「それでもここに行きたい」と思えたなら、それは誰かに決められた目標ではなく、本人が選んだ目標になります。
見学のあと、親子でどんな話をすればいい?
帰り道や家に着いてから、感想を聞いてみてください。ただ、「どうだった?」「行きたくなった?」と結論を急ぐより、もう少し中身を聞くほうが話が広がりやすいと思います。
- 「一番印象に残ったのはどこだった?」
- 「あそこの授業、受けてみたいと思った?」
- 「通ってみて、どうだった?毎日だとしたらどう?」
本人がうまく言葉にできなくても大丈夫です。「なんとなく良かった」「なんか違った」という感覚も、立派な材料です。そこから少しずつ、「何が良かったのか」を一緒に探していけばいい。
これは、僕が普段から大事にしている、自分の未来を自分でデザインしていく力にもつながっています。感じたことを言葉にして、比べて、選ぶ。高校選びは、その練習をする大きなチャンスでもあるんです。
見に行ったら、すぐ決めなきゃいけないの?
いいえ、その場で決める必要はまったくありません。見学は、決断の場ではなく、材料を増やす場です。
見に行って、また親子で話す。別の学校も見てみる。本人の中で形になるまで、親子で何度か話してみてもいい。行ったり来たりしながら、少しずつ固まっていくものだと僕は思っています。
それから、もしお子さんがまだ中1や中2なら、早いうちに一度見に行っておくのもおすすめです。早く見ておくほど、選ぶための材料は増えていきます。
もし、見学に行ったあと「本人の感想をどう受け止めたらいいか分からない」「親子で話してみたけれど、うまくまとまらない」と感じたら、その状態のままで構いません。無料の学習相談では、高校選びの話も、本人が何を感じてきたのかも含めて、一緒に整理させてもらっています。富塚中の校区に限らず、浜松市内で高校選びに迷っているご家庭の方、どうぞ気軽にお声がけください。答えを決めるためではなく、本人が自分で選べるように、材料を一緒に並べる時間にしたいと思っています。









