こんにちは、個別指導学院ヒーローズ富塚校、教室長の鈴木です。
4月の慌ただしい新学期スタートから約3週間。親子ともに気を張って駆け抜けてきた4月が終わり、いよいよ今週末からゴールデンウィーク(5月2日〜)に突入しますね。
「せっかくの連休だから、少しは溜まった宿題や1学期の復習をしてほしい」というお母様方の期待をよそに、この大型連休の入り口で、富塚中校区にお住まいのお母様方からは、学力だけでなく「家庭内での生活の乱れ」に関する深刻なご心配の声を多数いただきます。
「連休に入った途端、タガが外れたように昼夜逆転気味でスマホやゲームばかり。注意するとひどく機嫌が悪くなって、最近は部屋を閉め切っています。新しいクラスでのストレスのせいでしょうか…。」
お子さんの繊細な表情の変化やため息を誰よりも早く感じ取り、自分のこと以上に深く案じるお母さんのその温かいまなざしに、私はいつも強く胸を打たれ、感銘を受けています。

春から初夏は、心も体も最も「エラー」を起こしやすい季節
春は進学、進級、クラス替え、新しい担任の先生、不慣れな委員会の仕事や、部活での先輩・後輩関係など、「目まぐるしい環境の変化」が怒涛のように押し寄せる時期です。
大人が想像する以上に、子どもたちは毎日学校で気を張り詰め、人間関係の構築と空気読みに、膨大な精神エネルギーをすり減らして消費しています。
この状態を、お子さんがいつも見ているスマートフォンのバッテリーに例えてみましょう。
バックグラウンドで「複雑な人間関係の悩み」や「新しい環境ルールへの適応」という非常に重たいアプリが常に大量の電力を消費しながら起動しており、夕方、ヘトヘトになって玄関ドアを開け、家に帰る頃には、心のバッテリーがすでに「残り1%」、あるいは「充電してください」という赤色点滅の状態になっているのです。
そのわずかな残量で、どうして厳しい学校の宿題や、難しい数学のワークに向かえるでしょうか。結果として、最も脳のエネルギーを使わずに受動的に快楽を得られる「スマホでの動画視聴」や「オンラインゲーム」という仮想世界へ逃げ込み、現実逃避することで、限界突破した心をなんとか休ませようとしているのです。
- 帰宅すると無口になり、ため息が多く、すぐに自室のベッドに倒れ込む。
- 親からの「お風呂入りなさい」「プリント出して」というちょっとした注意に対して、異常に反発したり、急に泣き出したりと感情的になる。
- 食事中もスマホを手放さず、夜更かしが常態化し、朝起きられない日が増える(五月病の初期症状)。
お母さん、これらは決して単なる反抗や怠けではありません。お子さんの心と体が処理落ちし、パンクしそうになっている重大な「SOSサイン」なのです。
ルール不在と放置が招く「終わりのない成績の停滞」
ここで注意しなければならないのは、この状態を「疲れているから仕方ない」と完全に放置してしまうと、表面上のテストの点数どころか「内申点の取り返しのつかない停滞」という事実に行き着くことです。
環境のストレスを言い訳にして、夜遅くまでゲームのボイスチャットに没頭し、完全に生活リズムを崩してしまえば、翌日の授業中の抑えきれない居眠りや、提出物の遅延・未提出に直結します。
定期テストの点数を取る以前の問題として、「日々の学校生活を正常に送る」というシステムの中枢に致命的なバグを発生させ、内申点の大幅なダウンという最悪の結末を引き起こしてしまうのです。
「自己調整力」という最強のOSを育む絶好のチャンス
だからこそ、この不安定に揺れ動く5月という時期に、周りの環境や一時的な感情に流されない、強靭な「自分自身の軸」を作る必要があります。
- 「学習習慣のOS」(現在をつくる力)
どれだけ精神的に疲れている日も、「夜の8時からは、必ず1日10分だけ英単語を見る」といった極小でハードルの低いルーティンが、実は乱れた心を落ち着かせるための最強の精神安定剤になります。勉強を親から強制される苦しい作業ではなく、「自分を取り戻し、自分をコントロールできている」という自信のための時間にすることで、どんな環境の変化の中でも決して揺るがない盤石な基盤が生まれます。
- 「自己管理のOS」(未来をデザインする力)
スマホやゲームの圧倒的な誘惑にただ流されて負けるのではなく、「自分は今、すごく疲れていてバッテリーが1%だから、タイマーをかけて1時間だけYoutubeを見てから休もう」と、自分の状態を客観視し、行動を意図的にコントロール(デバッグ)する力です。この「自分の行動の責任は自分が持つ」という強烈な自己責任の感覚が、内申点や定期テストの点数を自ら勝ち取る主体性へと間違いなく繋がっていきます。
家庭が戦場にならない「平和なルールの作り方」
このギリギリの時期に、親が「何度言ったらわかるの!」と一方的に怒鳴り込んでスマホやゲーム機を没収すれば、そこから家庭は終わりの見えない戦場と化します。今お母さんに最も必要なのは「深い共感と対話」です。
- 「新しいクラスで毎日気を遣って疲れたよね。今日も1日学校に行って、本当にえらい!」と、まずは過酷な環境の変化を戦い抜いている姿を、一切の条件なしに全力で労う。
- ルールは親が一方的に押し付けるのではなく、「あなたがしっかり睡眠時間を確保するためには、スマホは何時までにすればいいと思う?」と本人に決めさせ、その約束事(契約)を紙に書いて壁に貼る。
- ルールを破った時のペナルティ(例:過ぎた分だけ翌日の利用時間を減らす、親が1日預かるなど)も、あらかじめ平和な時にセットで話し合い、合意しておく。
お母さんが、お子さんを取り締まる「警察官」ではなく、お子さんが自分で決めたルールを守れるように伴走する「一番のサポーター」に回ることで、親子の絆はより一層深まり、強固なものになります。
環境の変化に戸惑い、スマホに逃げ込みたくなるお子さんの小さな背中を、お母さんと私たちヒーローズの講師陣で、両側からがっちりと支えていきましょう。決してご家庭の中だけで抱え込まず、どんな些細な愚痴や不安でも構いません。いつでも教室にお話しにきてくださいね。一杯の温かいお茶をご用意して、お待ちしております。









