こんにちは、個別指導学院ヒーローズ富塚校、教室長の鈴木です。
4月の入学・進級のドタバタが少し落ち着き、ゴールデンウィークの連休も終わって、学校の授業が本格的なスピードに乗り始めるこの5月。
浜松市内、特に富塚中校区にお住まいのお母様方から寄せられるご相談で一気に増えるのが、この「前学年の取りこぼしへの強烈な焦り」です。
「新学年になったらさすがに頑張ると思って見守っていたけれど、お子さんのノートを見たら空欄ばかり。もしかして、去年の内容を全く理解できていないのでは…?」
そんな疑惑が確信に変わり、思わずヒステリックに声を荒げてしまった経験、お子さんを想うお母さんなら一度はあるのではないでしょうか。その焦りは、お子さんの将来の可能性を真剣に考えているからこその愛情の裏返しです。

「なんとなく」で進級・進学してしまったことの危険性
学年が変わる4月は「心機一転のチャンス」であると同時に、「見えない成績の格差が決定づけられる時期」でもあります。
特に算数(中学生の数学)や英語は、完全に「積み上げの科目」です。1階の柱がガタガタなのに、2階の部屋を立派に作ろうとしても不可能なのと同じです。
前の学年の内容が理解できていない状態で、新しいピカピカの教科書を開くのは、土台がグラグラの脆い土地に、見栄えの良い家を建てるようなもの。少しでも難しい応用問題という強い風が吹けば、簡単に崩れ去ってしまいます。
多くの生徒が6月の最初の定期テストで陥る致命的な落とし穴がここにあります。
- 「新学年になったら本気出す!」という根拠のない決意だけで春を過ごし、具体的な行動を起こさないまま授業が猛スピードで進んでいく。
- 苦手な単元(例えば数学の文章題や、英語の長文)から無意識に目を背け、得意なワークだけをやって「勉強した気」になる。
- 結果的に基礎が根本から抜けているため、新学期の最初のテストで大きくつまずき、自信を完全に喪失する。
5月のこの時期に「どう過ごしているか」「どこにつまずいているのか」を把握できているかが、その1年の成績を決定づけると言っても過言ではありません。
日々の積み重ねから学ぶ、本質的なシステムの課題
私たちが直面している問題の根本を、ここで冷静に思い出してください。
これまで、漢字テストや計算ドリルなど、一時的な暗記や直前の詰め込み作業だけでテストを乗り切ってきた子どもたちは、この「前学年の総復習」や「実力テスト」という壁の前でピタリと立ち止まってしまいます。
なぜなら、彼らには本当の意味での知識が定着しておらず、自ら「どこが分からないのか」を見つけ出し、学び直す力が備わっていないからです。
表面的な点数アップや、とりあえずワークを埋めるだけの作業に騙されず、最初のテストが目前に迫る今のうちに学習のバグ(不具合)を特定し、プログラムを修正しておかなければなりません。
「一生モノの力」を育む、いま最優先すべき行動
学校の授業がどんどん進む中であっても、焦らずに独自のOSをインストールする強固な基盤づくりが求められます。
- 「自己管理のOS」(未来をデザインする力)
闇雲にワークを解くのではなく、自分が昨年度のどこでつまずいたのか、客観的に自己分析(デバッグ)する力です。「中1の連立方程式の立式が怪しい」「英語の不規則動詞のスペルが書けない」と痛みを伴って自覚し、その穴を早急に埋めるための戦略を自ら立てられるようになれば、静岡県の県学調や、範囲の広い期末テストでも全く恐れることはありません。親が「ここをやりなさい」と指示するのではなく、自ら弱点を発見するプロセスそのものが重要なのです。
- 「学習習慣のOS」(現在をつくる力)
部活や新しいクラスで疲れていても、「夕食後からお風呂の間の30時間は、必ず昨年の数学の復習に取り組む」といった絶対的なリズムを刻む力です。この経験が積み重なることで、「勉強はやらされる苦痛な作業」から、自らを高め成長させる「ワクワクする活動」への転換を根底から生み出します。
ご家庭で今日からできる、春の「知識の棚卸し」
お母さんがご家庭でサポートできることは、決して無理やりドリルを解かせることではありません。
- 一緒に前学年の最後のテスト用紙や通知表を引っ張り出し、「どこが苦手だったか」を宝探しのように二人で見つけ出す。
- 「今日から1日たった3問だけ、去年の計算ドリルを解き直そう」と、本人が「それならできる」と思えるくらいハードルを極端に下げた約束をする。
- そして、できたことに対して、全問正解という結果ではなく「今日も疲れているのに毎日続けられたこと」を全力で承認し、褒め称える。
お母さんの笑顔と無条件の承認こそが、子どもたちが未知の壁を乗り越えるための最大の原動力です。
しかし、親子の距離が近いからこそ、つい感情的になってしまい、ケンカに発展してしまうことも少なくありませんよね。そんな時は、決してご家庭だけで抱え込まず、迷わず私たち学習のプロフェッショナルにご相談ください。
お子さんの「わからない」「自信がない」を「できた!」「もっとやりたい!」に変えるこの5月を、二人三脚で一緒に作り上げましょう。









