この記事のポイント
・2021年から中学の成績評価は「観点別評価(3観点)」に変わっている
・テストの点数だけで成績は決まらない。「主体的に学習に取り組む態度」も評価対象
・内申点は高校受験の合否に直結する重要な指標
・「授業態度」「提出物」「自主学習ノート」が意外と大きな比重を持つ
・保護者は子どもの「提出物の期限」を確認することが最も効果的なサポート
「テストで80点取ったのに、通知表が3だった。なんで?」
こんな経験をして「学校の成績ってよくわからない」と感じた保護者の方は少なくないはずです。
実は、2021年度から中学校の成績評価の仕組みが大きく変わっています。そしてこの仕組みを知らないまま過ごすと、高校受験に深刻な影響が出る可能性があります。
今回は、多くの保護者が誤解している「通知表の読み方」と「内申点の正体」を整理します。
1. 中学の成績は「3つの観点」で評価される
2021年度(令和3年度)からの学習指導要領改訂に伴い、中学校の成績評価は以下の3観点で行われています。
観点 内容 主な評価材料
知識・技能 基本的な知識・技術の習得 定期テスト、小テスト
思考・判断・表現 知識を活用して考える力 定期テスト(応用問題)、レポート
主体的に学習に取り組む態度 自律的・継続的に学ぶ姿勢 提出物、授業態度、自主学習ノート
重要なポイントは、テストだけで成績は決まらないということです。
「主体的に学習に取り組む態度」の観点は、目に見えにくいため保護者が最も見落としがちな部分です。しかし実際には、この観点の評価が成績の「3」と「4」を分ける大きな要素になっています。
2. 「主体的な態度」で評価されるもの・されないもの
評価されるもの
・提出物の完成度と期限遵守
ワーク・プリント・レポートが期限内に、丁寧に提出されているか。
・授業中の発言・参加度
手を挙げる・グループ活動に積極参加するなど。
・自主学習ノート(設けている学校の場合)
自分で学習内容を整理し、継続して記録している姿勢。
・授業態度
忘れ物の有無、私語の有無など。
評価されないもの
・宿題を大量にやること(質が重要)
・テストの点数(別観点で評価)
・家での勉強時間の長さ(学校側には見えない)
3. 内申点が高校受験に与える影響
内申点(通知表の成績をもとにした評価)は、多くの高校の入試において次のような形で使われています。
愛知県の場合(参考):
「調査書点」として1・2年の成績と3年の成績を合算し、当日のテスト点と合わせて合否判定される。学校によっては内申点の比重が非常に高い。
つまり、中1・中2の成績も高校受験の合否に影響します。「受験はまだ先だから」という感覚で1〜2年生の成績を軽視することは、リスクがあります。
4. 保護者が今すぐできること
確認① 提出物の期限・完成度を週1回チェックする
成績に大きく影響する「主体的な態度」の評価に直結するのが提出物です。「ちゃんと出してる?」という声かけよりも、実際に連絡帳や学習計画表を一緒に確認する時間を週1回設けることが効果的です。
確認② 通知表の「観点別評価」を必ず一緒に読む
通知表には「A・B・C」の3段階で各観点が評価されている欄があります(学校により表示形式は異なります)。5段階の総合評価だけでなく、「どの観点が低いか」を確認することで、対策が明確になります。
「テストの点はよかったのに成績が低い」場合、「主体的な態度」が「B」や「C」になっていることが多いです。
確認③ 学期ごとに担任の先生に相談する
特に気になる教科がある場合、学期終わりの個人面談や学期途中の相談の機会に「何に気をつければ評価が上がりますか?」と具体的に聞いてみましょう。先生側も明確な回答をしやすく、実践的なアドバイスが得られます。
まとめ
中学の成績は「テストの点数」だけで決まらない時代になっています。「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点が総合的に評価され、その結果が内申点として高校受験に影響します。
保護者として最もすぐに取り組めるのは、「提出物の確認」と「通知表の観点別評価を一緒に読むこと」の2点です。
観点別評価の理解や内申点対策について具体的に相談したい方は、個別指導学院ヒーローズへお気軽にご連絡ください。














