この記事のポイント
- 中2の英語は、不定詞・動名詞・比較・受け身など「文の形が変わる」文法が続き、苦手意識が生まれやすい
- 「わからない」の中身は、新しい文法そのものより、中1の基本(be動詞と一般動詞、語順)のあいまいさであることが多い
- 単語テストは取れているのに文法問題で落とす場合は、意味ではなく「形のルール」で混乱しているサイン
- 家庭では、教科書の本文を音読してもらう、和訳と英文を見比べるなど、教えなくてもできる確認方法がある
- 中2で残ったあいまいさは中3・高校入試まで持ち越しやすいため、早めの手当てが効果的
「英語、もう何がわからないのかもわからない」。中学2年生の子どもからこんな言葉が出てきたら、保護者としては心配になります。
中1のころは単語を覚えれば点が取れていたのに、中2になってから急に英語の点数が伸びなくなった。そんな相談は、2学期のこの時期に特に増えてきます。英語が苦手な保護者ほど「どう助けていいかわからない」と感じがちですが、教えられなくても家庭でできることはあります。
1. 専門的な分析:中2英語は「単語」から「文の形のルール」へ
中2の英語では、学校や教科書によって順番は異なりますが、次のような文法が次々に登場します。
- 不定詞(to+動詞の原形):「〜すること」「〜するために」「〜するための」と、同じ形で複数の意味を持つ
- 動名詞(動詞+ing):不定詞と同じく「〜すること」を表し、使い分けが必要になる
- 比較:比較級・最上級・as〜asなど、形容詞や副詞の形が変わる
- 受け身(受動態):be動詞+過去分詞という新しい組み合わせが出てくる
これらに共通しているのは、「単語の意味を覚えるだけでは解けない」ことです。動詞の形が変わったり、語順が入れ替わったりするルールを理解していないと、単語がわかっていても文の意味が取れなくなります。
そして、つまずいている子の多くは、新しい文法の前に、中1で習った「be動詞と一般動詞の区別」「主語の後に動詞がくる語順」があいまいなまま進んでいます。土台が揺れている状態で新しいルールが積み重なるため、「何がわからないのかわからない」状態になりやすいのです。
2. 実践的なメソッド:英語を教えられなくてもできる3つの確認
① 教科書の本文を音読してもらう
音読で止まる、読み方があやふやになる箇所は、理解が追いついていないところです。保護者は英語がわからなくても、「止まったところ」に印をつけるだけで十分なヒントになります。
② 和訳と英文を見比べる
教科書ガイドや学校のプリントにある和訳を見せて、「この日本語は、英文のどこに当たる?」と聞いてみてください。対応がつかめていない部分は、文の形のルールがあいまいな部分です。
③ テストの間違いを「単語」と「形」に分ける
返却されたテストで、単語のつづりや意味の間違いと、動詞の形や語順の間違いを分けて数えます。「形」の間違いが多い場合は、単語練習を増やすより、文法の基本に戻ることが優先です。
この3つで「中1の内容から戻る必要があるか」がある程度見えてきます。戻る必要がある場合は、中1の教科書の基本文を音読・書き写すところから始めると、無理なく立て直せます。
3. 指導現場からの気づき(事例紹介)
個別指導学院ヒーローズは、一人ひとりの目的目標に合わせた個別カリキュラムを作成し、「わからない部分だけをピンポイントで指導」することを指導スタイルの特色にしています。苦手科目は学年をさかのぼって復習し、得意科目は学年を超えて先取りもできる柔軟なカリキュラムが、公式サイトで紹介されています。
中2英語のつまずきは、このさかのぼりが特に効きやすい分野です。不定詞の問題で止まっている生徒に、不定詞の練習問題だけを繰り返しても、be動詞と一般動詞の区別があいまいなままでは同じ間違いが続きます。どの段階のルールが抜けているかを確認し、その部分だけを中1に戻って埋め直すと、2学期の新しい文法にも追いつきやすくなります。
ヒーローズが大切にしている「学び」「気づき」「反省」のサイクルも、英語の文法学習と相性のよい考え方です。間違えた問題を「なぜこの形になるのか」まで振り返る習慣ができると、新しい文法が出てきても自分でルールを整理できるようになっていきます。
4. よくある質問(FAQ)
Q. 単語テストは毎回できているのに、定期テストの点数が低いのはなぜですか?
単語の意味は覚えていても、動詞の形や語順のルールで間違えている可能性があります。テストの間違いを「単語」と「形」に分けてみると、原因が見えやすくなります。
Q. 中1の内容に戻ると、中2の授業についていけなくなりませんか?
戻るのは、つまずきに関係する基本だけで十分です。中1の基本文を短期間で確認し直すと、中2の文法の理解が早くなることが多く、結果的に授業にもついていきやすくなります。
Q. 英検の勉強をすれば、学校の英語の成績も上がりますか?
英検の学習が英語力全体の底上げにつながることはありますが、定期テストは学校の教科書の範囲と出題形式に沿って作られています。学校の成績が心配な場合は、まず教科書の内容の理解を優先するのがおすすめです。
Q. 英語が苦手な親でも、手伝えることはありますか?
あります。音読を聞いて止まったところに印をつける、テストの間違いを一緒に分類するなど、英語を教えなくてもできる確認方法が効果的です。
まとめ
中2で英語がわからなくなるのは、英語のセンスがないからではなく、「単語を覚える英語」から「形のルールを使う英語」に変わる時期だからです。新しい文法を追いかける前に、中1の土台にあいまいなところがないかを確かめてみてください。
家庭での確認で「どこから戻ればいいかわからない」と感じたら、個別指導学院ヒーローズの体験授業や学習相談で、つまずいている文法を一緒に特定することもできます。中3を迎える前の今が、立て直しに取り組みやすいタイミングです。
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教育ライター / 学習支援アドバイザー













