この記事のポイント
- 通知表が悪かった時は、叱る前に「どの評価が下がったのか」を見る
- 点数だけでなく、提出物・授業態度・理解度のズレが成績に影響する
- 夏休みは、1学期のつまずきを短期間で整理する好機
- 保護者の声かけは「なぜできなかったの?」より「どこから戻そうか」が効果的
- 通知表を学習計画に変えるには、苦手単元の見える化が必要
1学期の通知表を見て、思わずため息が出た。
「こんなに悪いと思わなかった」
「テストの点数はそこまで悪くないのに、なぜ評価が低いの?」
「このまま2学期に入って大丈夫なの?」
7月は、こうした不安を抱える保護者がとても増える時期です。
ただし、通知表が悪かった時に最初にやるべきことは、子どもを叱ることではありません。通知表には、次に何を直せばよいかのヒントが隠れています。
今回は、通知表を見て不安になった保護者に向けて、夏休み前に確認したい3つのポイントをお伝えします。
1. まず「点数」と「評価」を分けて見る
テストの点数だけで通知表は決まらない
通知表を見る時、多くの保護者はまず5段階評価に目が行きます。そして次に、定期テストの点数と比べます。
「テストは70点台なのに、なぜ3なの?」
「平均点より上なのに、思ったより評価が低い」
こう感じることは珍しくありません。
現在の学校評価では、テストの点数だけでなく、提出物、授業への取り組み、思考力、表現力、主体的に学ぶ態度などが総合的に見られます。そのため、テストの点数がそこそこ取れていても、ワーク提出や授業中の取り組みで評価が伸びないことがあります。
逆に、テストの点数が少し低くても、提出物や授業態度が安定していれば、評価が支えられることもあります。
親が見るべきは「どこで落としているか」
通知表を見た時は、まず次の3つに分けて考えてください。
- テストの点数で落としているのか
- 提出物や課題で落としているのか
- 授業態度や学習への取り組みで落としているのか
この3つを分けずに「もっと頑張りなさい」と言っても、子どもは何を直せばよいかわかりません。
通知表は結果です。大事なのは、その結果の原因を見つけることです。
2. 提出物とワークの状態を見る
評価が伸びない子は、提出物で損をしていることがある
通知表が思ったより悪かった時、必ず確認したいのが学校ワークや提出物です。
提出期限を守れているか。
空欄が多くないか。
丸つけや直しまでできているか。
答えを写しただけになっていないか。
このあたりは、評価に関わるだけでなく、学習内容の定着にも直結します。
特に中学生は、提出物が「出せば終わり」になっていることがあります。しかし、本来ワークは、テスト勉強の土台です。間違えた問題を直し、解き直し、できるようにすることで初めて意味があります。
夏休みはワークの解き直しに向いている
1学期のワークや小テストを夏休みに見直すと、つまずきがはっきりします。
数学なら、計算ミスが多いのか、文章題で止まっているのか。
英語なら、単語なのか、文法なのか、長文なのか。
理科や社会なら、暗記不足なのか、用語の意味が説明できないのか。
ここまで分かれば、夏休みにやることはかなり絞れます。
保護者が全部教える必要はありません。まずは「どこで間違えているか」を一緒に確認するだけでも、次の一手が見えます。
3. 子どもの自己評価と現実のズレを見る
「わかったつもり」が成績を止める
通知表が悪かった子の中には、「授業はわかっている」と言う子がいます。
でも、テストでは点数が取れない。ワークでは間違いが多い。説明させると途中で止まる。こういう場合、授業中の「わかった」と、テストで使える「できる」の間にズレがあります。
このズレは、夏休みに修正しやすいポイントです。
授業が進んでいる時期は、次々に新しい内容が入るため、前の単元に戻る時間が取りにくくなります。夏休みは学校の授業が止まるため、「わかったつもり」を「自分で解ける」に変える時間を作れます。
できない単元を責めずに、名前をつける
保護者としては、つい「なんでこんな問題ができないの?」と言いたくなることがあります。
でも、子どもにとって大切なのは、責められることではなく、できない原因が言葉になることです。
「計算の符号で間違える」
「英単語を覚えきれていない」
「文章題の式を作るところで止まる」
「社会の用語は覚えているけど説明できない」
このように、苦手に名前がつくと対策できます。通知表が悪かった時ほど、感情ではなく具体化が大切です。
4. 夏休みに成績を立て直す手順
手順1:通知表とテストを並べる
まず、通知表だけを見るのではなく、1学期の定期テスト、小テスト、学校ワークを一緒に見ます。
評価が低かった教科について、テストの点数と提出物の状態を確認しましょう。点数が低いなら学力面の復習が必要です。点数は悪くないのに評価が低いなら、提出物や授業への取り組みを見直す必要があります。
手順2:夏休みに戻す単元を3つに絞る
全部を完璧にしようとすると、計画は重くなります。
夏休みに戻す単元は、まず3つに絞ってください。数学なら「方程式」「比例・反比例」「計算ミス対策」のように、具体的にします。英語なら「be動詞と一般動詞」「三単現」「単語暗記」のように分けます。
3つに絞ることで、子どもも取り組みやすくなります。
手順3:確認テストで終える
復習は、読んだだけ、解説を聞いただけでは終わりません。最後に自分で解けるか確認する必要があります。
同じ単元の類題を解く。学校ワークをもう一度解く。塾で確認テストを受ける。こうした出口を作ることで、夏休みの復習が本当に身についたか確認できます。
5. ヒーローズでできること
通知表が悪かった時、家庭だけで原因を見つけるのは簡単ではありません。
ヒーローズでは、無料学力診断テストや個別相談を通じて、お子さまの現在地を確認できます。また、一人ひとりの目的や理解度に合わせた個別カリキュラムを作成し、苦手単元を戻す学習に取り組めます。
「通知表のどこを見ればいいかわからない」
「テストの点数と評価が結びつかない」
「夏休みに何を優先すればいいかわからない」
こうした場合は、早めに第三者の目で整理することが大切です。夏休み前に原因が見えると、2学期のスタートが変わります。
FAQ
Q. 通知表が悪かったら、すぐに塾に行かせるべきですか?
まずは原因を確認することが大切です。点数の問題なのか、提出物の問題なのか、学習習慣の問題なのかで必要な対策は違います。原因が家庭で判断しにくい場合は、学力診断や個別相談を活用すると整理しやすくなります。
Q. 子どもが通知表の話を嫌がります。どう話せばいいですか?
最初から責めると、子どもは話を閉じてしまいます。「どこが悪かったの?」ではなく、「2学期に楽にするために、どこから戻そうか」と聞くと、前向きな話し合いになりやすいです。
Q. 夏休みだけで成績は戻りますか?
すべてを一気に戻すのは難しいですが、苦手単元を絞れば改善は可能です。特に英語や数学の基礎単元は、夏休みに集中的に復習することで2学期の理解が変わります。
まとめ
通知表が悪かった時、保護者が最初にするべきことは、叱ることではなく原因を分けて見ることです。
点数で落としているのか。提出物で損をしているのか。わかったつもりで止まっているのか。ここが見えると、夏休みにやるべきことが具体的になります。
もし通知表やテストを見ても原因がはっきりしない場合は、個別指導学院ヒーローズの無料学力診断テストや個別相談をご活用ください。お子さまの状況に合わせて、夏休み中に優先すべき学習内容を一緒に整理します。














