こんにちは!
副教室長の宍倉です。
1.子供をほめるのって結構難しくないですか?
よく「叱る」より「ほめて伸ばす方がいい」ですよ、と多くの育児本に書かれていますよね?
確かにほめるよりも叱ることが多いと、子供は反抗するか、心を閉ざして聞き流します。
でも、叱りたい状況でほめるのって、すごくストレスがたまりませんか?
叱りたいのに、無理してほめると、こちらのストレスがたまります。
それに、ストレスがたまるだけではなくて、日常の中でほめるだけでは上手くいかないことってありますよね?
例えばこんな状況では、どうほめて子供を導けば良いのでしょうか。
学校の宿題をやらずに遊びに行ってしまった。
ひたすらゲームばっかりやっている。
親の話をほとんど聞かない。
この状況でほめるのって無理ですよね。
だから結局、叱ることで「その時だけは」勉強に向かわせると、なっていないでしょうか。
2.今回は、「ほめる」よりも子供のやる気を引き出すたった一つの行動を紹介します。
たった1つではないですね、正確にはたった「1文字」お伝えします!
今まで子供にかけていた言葉から、たった1文字をかえるだけで反応がグッとかわります。
結論から言うと、子供にかけていた言葉から変える1文字というのは、 「ね」を「な」にすることです。
具体的にいうと、「すごいね」と言っていたのを「すごいな」と言い換えることです。
この「すごいね」と「すごいな」の違いがわかりますか?
「すごいね」というのは子供をほめる言葉です。
「すごいな」というのは子供に関心する言葉です。
ほめるというのは、相手の反応を期待する行動なんですね。
感心するというのは、相手に関係なくこちら側だけで完結する行動です。
ストレートなほめ方がそのまま子供のやる気に結びつくのは、個人差がありますが、だいたい小学校低学年くらいまでです。
小学校の高学年くらいになると、ただ「よくできたね」とほめられても、子供扱いされているようで喜ばない子供の割合が増えてきます。
「子供は大人扱いされたいんです」 だから、子供をほめようとするほど、子供の機嫌が悪くなるんですね
3.ここは発想を変えて、ほめるのをやめてしまいませんか?
ほめるのではなくて、感心するんです。
そのためには、子供を観察して、プラスの変化を見逃さないように、アンテナを貼る姿勢が大切です。
たとえば、 「疲れていても塾にいくのすごいな」 と感心するわけですね。
この、語尾の「な」を「ね」に変えると、 「疲れていても塾に行くのすごいね」 と、ほめる言葉になります。
相手の反応を期待する言葉になるんですね。
そうすると、子供は敏感にそんな作為を察知するので、
「そんなのあたりまえでしょ!」
と、反発します。
そうすると、こっちもせっかくほめたのにと、悔しい気お持ちになりますね。
ほめるには技術や、反発されても見守れるゆとりが必要なんです。
その点感心するのは簡単です。
感心は自己完結なので相手の反応を期待するものではないんです。
悪い影響がでないのです。
4.まとめ 日々一緒にいると、わが子のよいところはなかなか気づきにくく、悪いところに目が行きがちです。
人類の進化の歴史上、ネガティブな面に意識がいくようになってるそうです。
だから、わが子のプラスの変化を意識的にとらえる必要があります。
わが子への観察のアンテナ感度をあげて、「関心」を示せるようにしていきましょう。