覚えたつもりでは成績は上がらない?「アウトプット」で知識を使える力に変える勉強法
前回の記事では、マインドマップを使って知識を整理するなど、「インプット」の方法について紹介しました。
では、知識を覚えたら、それで勉強は終わりでしょうか?
実は、ここからが大切です。
「授業では分かった」
「教科書を読めば理解できる」
「マインドマップを見れば説明できる」
それなのに、テストになると解けない。
こうした経験がある人は少なくありません。
その理由の一つが、インプットだけで勉強を終えてしまっていることです。
「分かった」と「できる」は違う
例えば、英単語を100個覚えたとします。
単語帳を見て「この単語は知っている」と思えても、日本語を隠された途端に意味が出てこなければ、テストでは正解できません。
数学でも、解説を読んで「なるほど」と思っても、数字や条件が変わった問題を自分で解けなければ、まだ十分に使える知識になったとは言えません。
つまり、
「見れば分かる」
と
「何も見ずに自分で出せる」
の間には、大きな違いがあります。
そこで重要になるのが「アウトプット」です。
アウトプットとは「頭の中から知識を取り出すこと」
アウトプットというと、作文を書いたり、人に話したりすることをイメージするかもしれません。
勉強におけるアウトプットは、もっと身近なものです。
例えば、
・教科書を閉じて、覚えたことを思い出す
・何も見ずにマインドマップを作ってみる
・自分の言葉で説明してみる
・英単語の意味を隠して答える
・数学の問題を自力で解く
・間違えた問題をもう一度解いてみる
こうした「自分の頭から知識を取り出す」行為がアウトプットです。
学習科学の研究でも、単に読み直すだけではなく、学んだ内容を思い出す「検索練習(retrieval practice)」が記憶の定着に役立つことが示されています。
だからこそ、勉強では
「何回読んだか」だけではなく、「何回思い出したか」
も大切なのです。
前回紹介したマインドマップもアウトプットに使える
ここで、前回の記事で紹介したマインドマップがもう一度登場します。
前回は、教科書や授業で学んだ内容をマインドマップに整理することで、知識同士のつながりを作る「インプット」の方法として紹介しました。
しかし、マインドマップはアウトプットにも使えます。
例えば、歴史の「江戸時代」を勉強したとします。
まずは教科書やノート、授業などから情報をインプットし、マインドマップに整理します。
そして、ある程度理解できたら、教科書やマインドマップを閉じます。
その状態で、
「江戸時代について、自分はどこまで覚えているだろう?」
と考えながら、何も見ずにマインドマップを作ってみます。
すると、
「徳川家康は覚えているけど、その後の流れが出てこない」
「鎖国については覚えているけれど、なぜ行われたのか説明できない」
など、自分が理解できているところと、まだ曖昧なところが見えてきます。
これがアウトプットの大きなメリットです。
「何が分かっていないのか」を自分で発見できるのです。
「説明する」ことも強力なアウトプット
もう一つおすすめしたいのが、自分の言葉で説明することです。
例えば数学なら、
「この問題では、まず○○を求めます。なぜなら……だからです」
と、解き方を誰かに説明するつもりで話してみる。
歴史なら、
「この出来事が起こった原因は○○で、その結果として○○になりました」
と、自分の言葉で説明してみる。
説明しようとすると、単に答えを覚えているだけでは足りません。
「なぜ?」
「どうして?」
「何と関係している?」
と考える必要があります。
そのため、説明できるかどうかを確認することで、自分の理解が本当に十分なのかを確かめることができます。
そして、最後は「問題を解く」
テストで求められるのは、知識を持っていることだけではありません。
知識を使って答えを出すことです。
そのため、インプットとアウトプットを繰り返した後は、実際に問題を解いてみることが重要です。
ここでも大切なのは、答え合わせをして終わりにしないこと。
間違えた問題について、
「何を知らなかったのか」
「どこで考え方を間違えたのか」
「そもそも問題の意味を理解できていたのか」
を確認します。
そして、必要ならもう一度インプットに戻ります。
つまり、勉強は一方向ではありません。
インプット → アウトプット → 間違いを確認 → もう一度インプット → アウトプット
このサイクルを繰り返すことで、知識が少しずつ「使える知識」へと変わっていきます。
ヒーローズが大切にしているのは「教えて終わり」にしないこと
ここにも、ヒーローズの指導の特徴があります。
先生が説明して、生徒が「分かりました」と言ったら終わり。
それだけでは、本当にできるようになったか分かりません。
だからこそ、ヒーローズでは生徒自身が問題に取り組み、考え、自分の力で答えを出す時間を大切にします。
先生がすぐに答えを教えるのではなく、まず自分で考えてみる。
必要なところだけ先生がヒントや説明を加える。
そして、もう一度自分でやってみる。
この繰り返しによって、「先生に教えてもらえば分かる」から「自分で考えて解ける」へと変えていきます。
勉強のゴールは「覚えること」ではない
勉強のゴールは、教科書の内容をたくさん覚えることだけではありません。
必要な知識を自分の頭から取り出し、それを使って考え、問題を解き、自分の言葉で説明できるようになること。
そこまでできて、初めて「身についた」と言えるのではないでしょうか。
前回の記事で紹介したマインドマップも、インプットだけで終わらせる必要はありません。
学ぶときにはマインドマップで知識を整理し、学んだ後には何も見ずにマインドマップを作ってみる。
そして、説明してみる。
問題を解いてみる。
間違えたら、また学び直す。
こうしたサイクルを作ることで、勉強は「覚えるだけ」から「使えるようにする」学習へ変わっていきます。
ヒーローズが目指しているのも、先生に教えてもらったことを覚えるだけの学習ではありません。
「分かった」を「できる」に変え、自分の力で学び続けられるようになること。
そのために、一人ひとりの理解度を見ながら、インプットとアウトプットを繰り返す学習を大切にしています。










