様々な目標を皆さん立てると思います。例えば、今月の終わりまでに何キロ痩せる!とか半年後に旅行に行く!とか受験に絶対受かるとか、などなど。
そのような目標を立てたとき、または人生において重要なことが起きたとき。いままで気にも留めていなかったようなことが急に頭に入ることはありませんか?
目標を意識して、例えば健康にいい食べ物だとか、こういう風にしたら痩せるという広告が目に入ったり、旅行先の地名が出たらその記事や番組を見てみたり。例えば子供ができたときに急に子育てに関することが耳に入ったり。
このように今まで気に留めていなかったことが急に頭に入るようになる。こういうときには、脳のある機能が関係しています。
RAS(Reticular Activating System):網様体賦活系。これはざっくりいうと、脳に入ってくる膨大な情報から、「何を意識的に取り上げるか」を調節する仕組みの一部です。
例えば、駅を歩いているだけでも、視界には人や広告や看板、また音や匂い、足の感覚などとんでもない量の情報があります。でも全部を同じ強さで意識していたら脳がパンクします。そこでRASを含む脳のネットワークが、覚醒状態や注意の向けやすさを調整しています。
またRASはどこにあるのかというと「脳のこの一点」という単独の器官ではありません。主に脳幹の網様体から視床・視床下部・大脳皮質などへ広がる神経ネットワークを指します。
重要な役割は、大きく分けると
- 覚醒:眠っている状態 ↔ 起きている状態の調整
- 注意:どの刺激に注意を向けるか
- 意識レベル:頭がはっきりしているか、ぼんやりしているか
などです。特に「起きて意識を保つ」という働きが非常に重要です。
つまり、先ほど挙げた例はこのRASによって選択されているものだといえます。(有名な心理学の用語でいえば、カクテルパーティー効果というものがあります。)
またネットや自己啓発では、
「RASに目標をインプットすると、脳が自動的に夢を叶える情報を集めてくれる」
のように説明されることがありますが、
これはかなり単純化されています。
実際にはRASだけでなく、
前頭前野・視床・頭頂葉などを含む注意ネットワーク、記憶、期待、報酬系
などが一緒に働いて、「自分に関係する情報を見つけやすくなる」と考えるほうが正確です。
しかし目的を意識することで、やはり「自分に関係する情報を見つけやすくする」というのは確かです。
なので普段からこのことを意識していれば、自ずと目標達成へのヒントが見つけられるかもしれません。










