今回ご紹介するのは、夏前という決して早くはないタイミングで入塾し、見事に座間総合高校合格を掴み取ったTくんの歩みです。
正直に申し上げると、入塾当初は「時間的に間に合うか」という不安が私の中にもありました。志望校のレベルを考えると、決して余裕のあるスタートではありません。それでもTくんは、こちらが伝えたことに対して一つひとつ真剣に向き合い、「やるべきこと」を理解し、納得したうえで、まっすぐにやり切る力を持っていました。
Tくんはとても要領の良い生徒さんでした。ポイントを押さえる力があり、必要なことを的確に吸収していく。一方で、メンタル面は決して強いタイプではなく、時には不安や迷いを抱えながらの受験生活でもありました。そのため、学習指導だけでなく、モチベーションの維持にも細やかな配慮が必要でした。
後から保護者様より伺ったお話の中で、「今日は塾に行きたくない」と口にする日もあったとのことです。私自身も、どこかで無理をしているのではないかと感じる瞬間はありました。それでもTくんは、逃げることなく、自分と向き合い続けました。
「言われたことを素直にやる」
一見するとシンプルなことですが、これを継続するのは決して簡単ではありません。むしろ、受験期においては最も難しいことの一つです。やりたくない日もある、気持ちが乗らない日もある。それでもやるべきことから目を逸らさず、積み重ねていく。その姿勢こそが、Tくんの最大の強みでした。
学習は過去問を軸に進め、出題傾向を徹底的に分析し、必要な力に絞って強化していきました。短期間で結果を出すためには、「何をやるか」だけでなく「何をやらないか」を見極めることも重要です。Tくんはその方針をしっかりと理解し、迷うことなく取り組み続けました。
結果として、直前の模試では合格率90%という判定を獲得しました。今回は定員割れという状況もありましたが、仮に過去最高倍率であったとしても、9割で合格できるだけの学力を短期間で身につけたという事実は揺るぎません。これは本当に簡単なことではありません。
そして迎えた本番。
合格の知らせを報告しに来たTくんの表情は、とても晴れやかで、どこか自信に満ちていました。あの瞬間、「やり切った」という確かな手応えがあったのだと思います。
入塾当初と比べると、その姿はまるで別人のようでした。どこかあどけなさの残る少年だったTくんは、受験を通して、一回りも二回りも大きく成長しました。責任感と覚悟を持った「男の顔」になっていたと感じています。
今回の合格は、単なる結果以上の価値があります。
正しい姿勢で、正しい方法を信じ、最後までやり抜く。その経験そのものが、これからの人生において大きな財産になるはずです。
そして何より、日々支え続けてくださったご家族の存在も忘れてはなりません。見えないところでの声かけや支えがあったからこそ、Tくんは最後まで走り抜けることができました。
本当におめでとうございます。
これからのさらなる成長を、心より楽しみにしています。
2026.04.23
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