愛知県の公立高校入試のしくみを完全ガイド|内申点・当日点・複合選抜【2026年度版・長久手市の中学生向け】
「公立高校はどうやって合否が決まるの?」「内申点って何が大事なの?」——中学3年生になって受験が近づくと、保護者の方からよくいただく質問です。愛知県の公立高校入試は、内申点と当日のテストを組み合わせ、さらに最大2校に出願できる複合選抜という独特なしくみを採用しています。仕組みを知らないまま受験勉強を進めると、せっかくの努力が空回りしてしまうこともあります。
この記事では、長久手市の中学生・保護者の方に向けて、2026年度(令和8年度)の入試制度を順番に整理します。内申点の計算から、当日点と校内順位の決まり方、長久手市が属する尾張学区の出願ルール、そして1年間のスケジュールまで。読み終えたとき、「今、何に力を入れればいいか」がはっきり見えているはずです。
そもそも、愛知県の公立高校入試はどう決まる?
愛知県の公立高校(一般選抜)の合否は、大きく分けて2つの数字で決まります。1つは中学校での成績をもとにした内申点、もう1つが入試当日のテストの点数である当日点(学力検査)です。この2つを各高校が決めた計算式に当てはめ、「校内順位」を出して合格者を決めていきます。
つまり、当日のテストだけでも、内申点だけでも合格は決まりません。両方をバランスよく積み上げることが大切で、しかもどちらをより重視するかは志望する高校によって違います。まずはこの全体像を押さえておきましょう。
① 内申点(中3の成績/90点満点)
② 当日点(学力検査5教科/110点満点)
→ この2つを高校ごとの計算式で合算し、校内順位で合格者を決定します。
内申点のしくみ|中3の9教科×2倍で90点満点

内申点は、中学3年生の9教科の5段階評定をもとに計算します。国語・社会・数学・理科・英語の主要5教科に、音楽・美術・保健体育・技術家庭の実技4教科を加えた9教科すべてが対象です。9教科がオール5なら合計45点。愛知県ではこの評定合計を2倍して、90点満点の内申点とします。
ポイントは、対象が原則として中3の成績(4月から12月末ごろまでの評定)であること。中1・中2の成績がそのまま点数化されるわけではありませんが、日々の積み重ねが中3の評定につながるため、土台としてはとても重要です。また、9教科すべてが2倍になるので、実技4教科を軽視するのは禁物。たとえば「3」を1つ「4」に上げられれば、それだけで内申は+2点になります。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 対象学年 | 中学3年生(4月〜12月末ごろの評定) |
| 教科数 | 9教科(主要5+実技4) |
| 計算 | 評定合計(最大45)×2=最大90点 |
当日点と「校内順位」の決め方|5つの計算方式(I〜V型)

当日点は、入試当日に受ける学力検査(5教科)の点数です。国語・数学・社会・理科・英語の5教科で、各教科22点満点、合計110点満点が一般的な配点とされています。マークシート方式が導入されており、限られた時間で正確に解く力が求められます。
そして愛知県の特徴が、内申点と当日点をどう重みづけするかを高校ごとに選べる点です。各高校は、内申点を重視するか・当日点を重視するかに応じて、あらかじめ用意された複数の計算方式(I型〜V型)の中から1つを選びます。たとえば当日点を2倍に換算する方式を採る高校では、内申が多少届かなくても当日の頑張りで挽回しやすくなります。逆に内申を重く見る方式の高校なら、日頃の成績がより効いてきます。
同じ偏差値帯の高校でも、内申重視か当日点重視かでねらい目は変わります。内申に自信があるなら内申を重く見る方式の高校、当日のテストで伸ばせるタイプなら当日点を重視する方式の高校が向いていることもあります。自分の強みに合った1校を選ぶことが大切です。
複合選抜とは?長久手の中学生が受けられる「尾張学区」のしくみ

愛知県の公立高校入試(一般選抜)では、最大2校に出願できます。これが「複合選抜」と呼ばれるしくみです。長久手市は尾張学区に属しており、学区の中はさらに「群」と「グループ(A・B)」に分かれています。受験生は同じ群の中で、Aグループから1校・Bグループから1校というように組み合わせて出願できます。
2校受けられるということは、それぞれの志望順位や受かりやすさを考えた「組み合わせ」が合否を大きく左右するということです。さらに公立だけでなく私立高校との併願も一般的で、私立を先に受けて合格を確保してから公立にのぞむ、という受け方も多く見られます。長久手市周辺は通える高校の選択肢が比較的多い地域ですが、その分、どう組み合わせるかの戦略がより重要になります。
・長久手市は尾張学区。群とA/Bグループの仕組みを早めに理解しておく
・公立2校+私立併願の「組み合わせ」で安全度と挑戦度のバランスを取る
・志望校の計算方式(内申重視か当日点重視か)も合わせて確認する
2026年度の入試スケジュールと、今やるべきこと

一般選抜の学力検査は例年2月に行われ、その前の1月ごろに出願や志望校の最終決定を迎えます。つまり、夏から秋にかけての過ごし方が、冬の出願時の選択肢を決めると言っても過言ではありません。具体的な日程や倍率は年度によって変わるため、最新の情報は必ず愛知県教育委員会の発表でご確認ください。
長久手の中学生がこの夏から意識したいのは、まず中3の内申を1点でも上げること、そして5教科の基礎を固めることの両輪です。内申は中3の成績が勝負ですから、定期テストと提出物、授業態度を大切に。並行して、当日点に直結する学力検査の対策として、夏に基礎の総復習、秋から過去問演習へと段階的に進めるのが王道です。
よくある質問(FAQ)
Q. 内申点は中1・中2の成績も関係しますか?
A. 入試で直接点数化されるのは中3の成績です。ただし中1・中2の学習は中3の評定の土台になるため、早い段階からコツコツ積み重ねることが結果的に内申アップにつながります。
Q. 当日点と内申点、どちらを優先して対策すべき?
A. どちらも大切ですが、志望校が内申重視か当日点重視かで力の入れどころが変わります。まずは志望校の計算方式を確認し、自分の得意・不得意と照らし合わせて優先順位を決めるのがおすすめです。
Q. 塾にはいつから通えばいいですか?
A. 中3の夏は「受験の天王山」と呼ばれます。基礎固めから過去問演習へ移る時期なので、夏前後にスタートする生徒が多い傾向です。個別指導なら、現状の内申や得意・不得意に合わせて一人ひとり計画を立てられます。
まとめ
愛知県の公立高校入試は、内申点(90点)+当日点(110点)を高校ごとの計算方式で合算し、校内順位で合否を決めるしくみです。長久手市の中学生は尾張学区の複合選抜で最大2校に出願でき、私立との併願も含めた「組み合わせ」が合格への鍵になります。
制度を正しく理解すれば、限られた時間をどこに使えばいいかが見えてきます。逆に言えば、お子さん一人ひとりで「伸ばすべきポイント」は違うということ。内申が課題なのか、当日点なのか、志望校に合った方式は何か——ここを早めに見極めることが、最短ルートでの合格につながります。
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※本記事の内容は執筆時点(2026年6月)の一般的な情報です。配点・日程・計算方式など入試制度の詳細は年度や高校によって異なる場合があります。最新かつ正確な情報は、各高校の募集要項および愛知県教育委員会の発表を必ずご確認ください。









