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日本でも話題になった、オーストラリアの「16歳未満のSNSアカウント禁止(年齢制限)」。“子どもを守るため”という分かりやすい目的がある一方で、実際に運用してみると、良い面と改善が必要な面の両方が見えてきます。
そして何より大切なのは、「他の国もやっているから日本も」と単純に追従しないこと。日本人として、日本の子どもたちの環境として、どうあるべきかを考える機会にしたいと思います。
オーストラリアの制度(ざっくり)
オーストラリアでは、16歳未満は主要SNSのアカウントを作れず、既存アカウントも停止対象。違反した子どもや親が罰せられるのではなく、主にプラットフォーム側に「子どもを入れない仕組み」を求め、重大・反復違反には高額の制裁金が科される枠組みです。 BBC
対象にはTikTok、X、Instagram、Facebook、Snapchat、Threads、YouTube、Reddit等が含まれ、YouTube KidsやGoogle Classroom、WhatsAppは対象外とされています。 BBC
良い面(注目したいポイント)【箇条書き】
- 有害コンテンツ(暴力・ミソジニー・摂食障害・自傷関連など)に触れる機会を減らす方向性を打ち出した
- いじめ、誹謗中傷、グルーミング等の「被害が起きる前に」抑える発想が強い
- SNSの“長時間利用を促す設計”そのものに、社会としてブレーキをかけようとした
- 「子ども・親を罰する」のではなく、「プラットフォームに責任を持たせる」設計になっている
- 1カ月後の声として「自由になった」と感じる若者もいる(手放して楽になった、という感覚) BBC
改善の必要な面(課題として見たいポイント)【箇条書き】
- 年齢確認の仕組みが、プライバシー(ID提出・顔認証・行動分析など)と表裏一体になりやすい
- 年齢推定技術は誤判定の懸念があり、政府側の報告でも課題が指摘されている(特にティーン判定の難しさ) BBC
- “抜け道”は必ず生まれる(偽の生年月日、親のアカウント共用、VPN等)
- 対象外のサービスに子どもが移る可能性があり、「危険が消える」わけではない
- 教育(情報リテラシー・危険回避・相談行動)を育てる機会が薄くなるという指摘もある
- データ漏えいが起きた場合の社会的影響が大きい(年齢確認のために集める情報が増えるほどリスクも増える) BBC
- “全面禁止”は、必要な繋がり(学び・表現・居場所)まで一律に切ってしまう恐れがある
だからこそ:「他国がやっているから」では決めない
海外では規制の形がさまざまに議論されていますが、重要なのは“日本の子どもたちの現実”に合うかどうか。
制度は、文化・学校環境・家庭の関わり方・子どもの気質によって、同じものでも影響が変わります。
日本人はよく「周りの目を気にする民族」と言われます。
本音を言うのが苦手で、気持ちを思い切り出すことを躊躇してしまう人も少なくありません。SNSは、うまく使えば“言葉にできない気持ちの出口”にもなりますし、逆に“比較や評価の渦”に飲み込まれる場にもなります。
良い悪いを単純化せず、多面的に考えたいと思います。
親子で話せるテーマに(ご家庭での問い)
この話題は、親子で話すきっかけとしてもとても良いテーマです。たとえば…
- 「SNSがあると助かることって何?」
- 「逆に、しんどくなる瞬間ってどんな時?」
- 「困った時、誰に相談できる?」
- 「SNSやスマホがない休憩時間、何をして過ごしたい?」
- 「“自分でコントロールできている”ってどんな状態?」
答えは家庭ごと、子どもごとに違って当然です。違うからこそ、話す価値があります。
HERO’S南林間校としての考え:スマホ持ち込みは以前から検討中です
当校としても、スマホの持ち込みについては以前から検討しています。
小中学校では「持ってこないのが当たり前」という前提がある一方で、現実には、スマホやAIを使った方が効率がよい場面も増えています。
ただ一方で、休憩時間までスマホに夢中になってしまい、目の前の友達とコミュニケーションが取れない生徒さんがいるのも事実です。
“人と人”が大切なのは、これからもずっと変わらない。だからこそ、少し寂しさを感じる場面もあります。
私たちの判断軸は「勉強」と「生徒さんの成長」
HERO’S南林間校は、ルールを作ること自体が目的ではありません。
勉強の質が上がるか。集中や継続ができるか。思考力や主体性が育つか。人間関係が育つか。
あくまで「生徒さんの成長」を中心に、現実的に判断していきます。
今後は、保護者様・生徒さんの声を“個別に”伺います
一律で決めるのではなく、保護者様・生徒さんにも個別でそれぞれご意見を聞いていく形をとるつもりです。
学年、性格、生活リズム、通塾目的によって、最適解は変わるからです。
「禁止か、解禁か」だけではなく、
- 使う場面(授業中/自習/休憩)
- 使う目的(調べ学習/AI活用/連絡)
- 使い方(時間・場所・マナー)
まで含めて、丁寧にすり合わせたいと考えています。
最後に
オーストラリアの取り組みは、良い点も課題もはっきり見えるからこそ、学びが多い事例です。 BBC
しかし、“正解の輸入”ではなく、“日本の子どもたちにとっての正解”を、家庭と教育現場で一緒に探していきたい。HERO’S南林間校はそう考えています。
今後も、生徒さんの学びと成長を最優先に、最善の環境づくりを進めてまいります。
ご意見・ご相談はいつでもお声がけください。










