【秋は「読書の季節」だけじゃない】国語が苦手な小中学生に身につけたい「文章を読む力」の育て方

こんにちは!個別指導学院ヒーローズ甚目寺校です。
少しずつ秋らしさを感じる季節になってきました。
秋といえば「読書の秋」。
この時期に、
「国語が苦手だから、本を読ませた方がいいですか?」
という疑問を持つ保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに、本を読むことにはたくさんの良さがあります。
さまざまな言葉や表現に触れたり、長い文章を読むことへの抵抗感を減らしたりするうえでも、読書はとてもよい習慣です。
ただし、
「国語が苦手だから、とにかくたくさん本を読めばいい」
というだけでは、なかなかテストの読解問題を解けるようにならないこともあります。
国語の問題を解くためには、文章を読むだけではなく、
① 文章を読む
② 根拠となる部分を探す
③ 読み取ったことを自分の言葉で説明する
というところまで考えることが大切です。
今回は、小学生・中学生に身につけてほしい「文章を読む力」について、家庭でもできる練習方法と一緒にご紹介します。
目次
1. 「国語って、どうやって勉強すればいいの?」というよくある疑問
数学であれば計算問題を解く。
英語であれば単語を覚える。
理科や社会であれば重要な用語を確認する。
このように、何を勉強すればよいのか比較的イメージしやすい教科があります。
一方、国語は、
「何を勉強したらいいの?」
となりやすい教科です。
漢字や語句であれば練習方法が分かりやすいですが、文章読解になると、
「文章を何回も読めばいい?」
「問題集をたくさん解けばいい?」
「やっぱり本を読んだ方がいい?」
と、勉強方法が見えにくくなります。
しかし、読解にも練習できるポイントがあります。
その一つが、「文章の中から必要な情報を見つける」という力です。
2. たくさん本を読むだけで国語の点数は上がる?
読書には大きな価値があります。
・知らなかった言葉を知る
・いろいろな文章表現に触れる
・長い文章を読むことに慣れる
・登場人物の気持ちや、筆者の考えについて想像する
こうした経験は、文章を読むための土台になります。
では、本をたくさん読めば、そのまま国語のテストで点数が取れるようになるのでしょうか。
必ずしもそうとは限りません。
普段の読書では、分からない部分が少しあっても、そのまま読み進めることができます。
しかし、国語の問題では、
「なぜそう言えるのか」
「筆者は何を伝えたいのか」
「この言葉は何を指しているのか」
など、文章を細かく読み取ることが求められます。
ヒーローズワンポイント
「読書を楽しむこと」と「問題として文章を読み解くこと」。似ていますが、少し違う力も必要になります。
3. 大切なのは「なんとなく読む」から卒業すること
国語が苦手な生徒の答案を見ていると、
「文章は最後まで読んだ。でも答えが分からない」
ということがあります。
そんなときに確認したいのが、
「この答えにした理由はどこに書いてある?」
ということです。
例えば登場人物の気持ちを答える問題でも、自分が感じたことだけを書くのではありません。
その人物が言ったこと。
その前後の行動。
文章中の表現。
こうしたところから、「なぜその気持ちだと考えられるのか」を探していきます。
説明文でも同じです。
自分の知識だけで答えるのではなく、「筆者はこの文章の中で何と言っているのか」を読み取る必要があります。
国語では、なんとなく文章を読むのではなく、文章の中にある手がかりを探しながら読むことが大切です。
4. 「答えは文章のどこに書いてある?」を探す習慣
読解問題を解いたときに、ぜひやってほしいことがあります。
それは、
「答えの根拠になった部分に線を引く」
ことです。
例えば問題を解いたあと、
「この答えにしたのは、本文のこの部分に書いてあったから」
と説明できるようにします。
正解していても、根拠となる場所が分からなければ、たまたま答えが合っていた可能性があります。
反対に、間違えていたとしても、
「ここを根拠に考えた」
と説明できれば、どこで読み違えたのかを確認できます。
○か×かだけを見るのではなく、「なぜその答えになったのか」まで確認する。
これだけでも、国語の問題の解き方は少しずつ変わってきます。
5. 読んだ内容を一文で説明してみる
文章を読んだあとにおすすめしたいのが、
「つまり、どんな話だった?」
と聞いてみることです。
長い説明をする必要はありません。一文で構いません。
「主人公が失敗したけれど、友達のおかげでもう一度挑戦する話」
「自然を守るためには、私たち一人ひとりの行動も必要だという文章」
というように、短くまとめます。
一文にしようとすると、「何が一番大事だったのか」を考えなければなりません。
これは、文章の要点をつかむ練習になります。
最初から上手にまとめられなくても大丈夫です。
「誰の話だった?」
「何について説明していた?」
「筆者が一番言いたかったことは何だと思う?」
と少しずつ質問を加えてみましょう。
6. 小学生なら、短い文章から「なぜ?」を考える
小学生の場合、いきなり長い文章を使って読解練習をする必要はありません。
短い文章でも十分練習できます。
例えば、
「太郎くんは傘を持って家を出ました。」
という一文があったとします。
ここで、
「なぜ傘を持ったのかな?」
と聞いてみます。
「雨が降っていたから」かもしれません。
「これから雨が降りそうだったから」かもしれません。
大切なのは答えを当てることだけではなく、「どうしてそう思ったの?」まで聞いてみることです。
小学生の読解ステップ
文章を読む → 考える → 理由を言葉にする
この繰り返しが、読解の土台になります。
教科書の文章や物語だけでなく、日常の短い文章でも練習することができます。
7. 中学生なら、指示語・接続語・段落の役割に注目する
中学生になると、文章も長くなり、内容も複雑になってきます。
そこで意識したいのが、
「これ」「それ」「このこと」
などの指示語です。
「この『それ』は何を指している?」
と確認するだけでも、文章のつながりを意識して読む練習になります。
また、接続語にも注目してみましょう。
「しかし」 → 前後で内容が変わる
「つまり」 → それまでの内容をまとめる
「例えば」 → 前の内容を具体的に説明する
「そのため」 → 原因と結果のつながりを見る
さらに、
「この段落は何について説明している?」
と段落ごとの役割を考えてみることも効果的です。
文章を一文字ずつ追うだけではなく、文章全体の構造を意識できるようになると、長い文章も整理して読みやすくなります。
8. 読解力は数学・理科・社会・英語にもつながる
「文章を読む力」は国語だけに必要なものではありません。
例えば数学の文章題。
計算そのものはできても、
「何を求めればいいのか分からない」
ということがあります。
これは、問題文から必要な条件を読み取る力とも関係しています。
理科や社会でも、資料やグラフ、会話文などを読み、その情報を使って答える問題があります。
英語でも、長文を読んで内容を整理しなければならない場面があります。
もちろん、各教科にはそれぞれ必要な知識があります。
「何を聞かれているのか」「どの情報が必要なのか」「どこを根拠に答えるのか」を考える力は、さまざまな教科で使います。
だからこそ、文章を丁寧に読み取る練習は、国語だけのための勉強ではありません。
9. 家庭でできる「今日の出来事を説明してみよう」
読解力というと、問題集を使わなければ練習できないように感じるかもしれません。
しかし、家庭での会話でも練習できます。
例えば、
「今日、学校どうだった?」
と聞いて、
「普通」
で終わってしまうことはありませんか?
そんなときは、
「今日一番印象に残ったことは?」
「それはどうして?」
「誰と何をしたの?」
「最初に何があって、そのあとどうなった?」
と少しだけ具体的に聞いてみます。
自分が経験した出来事を相手に分かるように説明するためには、
「何を伝えるのか」
「どんな順番で話すのか」
「理由は何なのか」
を頭の中で整理する必要があります。
毎日長時間やる必要はありません。
食事中や帰宅後のちょっとした会話でも十分です。
ご家庭で意識したいこと
「正しく説明しなさい」とテストのようにするのではなく、親子の会話の中で少しずつ「言葉で説明する経験」を増やしてみてください。
ヒーローズ甚目寺校より
国語は、
「センスが必要な教科」
「本をたくさん読む子が得意な教科」
と思われることがあります。
もちろん、これまでどんな文章に触れてきたかという経験も関係します。
しかし、文章の読み方には練習できる部分があります。
「答えの根拠を探す」
「指示語が何を指しているか確認する」
「文章の大事な部分をまとめる」
「自分の言葉で説明する」
こうした一つひとつの読み方を身につけていくことが大切です。
ヒーローズ甚目寺校でも、単に答えが合っているかを見るだけではなく、
「どうしてその答えにしたの?」
「文章のどこから分かった?」
「この文章は何を伝えている?」
と考えることを大切にしています。
国語が苦手だからといって、いきなり難しい長文をたくさん解く必要はありません。
まずは短い文章から、「読む」→「根拠を探す」→「説明する」を少しずつ繰り返していきましょう。
まとめ
- 読書だけで国語の勉強を終わらせない
- 「なんとなく読む」から一歩進む
- 答えの根拠を文章の中から探す
- 読んだ内容を一文で説明する
- 小学生は短い文章から「なぜ?」を考える
- 中学生は指示語・接続語・段落の役割を見る
- 国語以外の教科でも「何を聞かれているか」を意識する
- 家庭で「説明する会話」を増やす
読解力は、短期間で急に身につくものではありません。
だからこそ、文章を読むたびに、
「何が書いてあった?」
「どこからそう思った?」
「一言でいうとどんな内容?」
と少しだけ考える習慣を作ってみてください。
この積み重ねが、国語だけではなく、これからさまざまなことを学んでいくための「読む力」につながっていきます。









