毎年あるのだが、中3生のこの時期になると「不安」「自信喪失」「逃げたい」等の感覚が湧いてきます。
期末テストも終わり、これでほぼほぼ成績(内申点)が確定し始めます。(五教科)
ここから、公立高校に向けての合格の可能性を考え始めます。
周りの大人も・・・
「あんた!このままやったらアキマへんで~」
「もっとやり込まんと、受からんで~!」
「空いてる時間、なんかやりなさいよ!単語を覚えるとか・・・」
「〇〇高校行きたいんやろ!」
等々・・・。
こうでないといけない。こうするべき!
この時期になると、親御さん方が余計に心配し始めます。受験するのは本人なのに、周りの大人が焦ってあれこれやらそうとするし、否定否定否定から行動を起こさせようともする。
そうなると子供たちは、「出来ない」「ムリ」「あかん子」という考えが染みついて、それ以上の努力をしなくなる。
毎年今時分に、お母さま方に言うのは・・・
「応援してあげてください!勉強の事は言わないように!それよりも体の心配をしてあげてほしい。風邪をひかさないとか、栄養のあるものを摂らせるとか、暖かいようにひざ掛けや暖房などにも気を使ってあげてください。」
体を気遣う事で、こどもたちはもっとがんばろう!と思い始めます。
ここで、私の経験談をひとつ。
私が中3生の時、村の個人の進学塾に通わせてもらってて、冬期講習の案内があり冬休みにびっしりやり込む内容だった。金額もそれなりにかかる。
お父んはこう切り出した。
「塾、しんどくないか?しんどかったら、辞めてもいいぞ。冬期の申込みの案内も来てるけど、苦しいんやったらやめとこか?でも、頑張れる言うんなら、ナンボでもあちこちからお金かき集めるさかいやらしたる、心配するな!」
お父んは、私の可能性を信じてくれてた。それに、その時お父んも腹をくくってたんやと思う。
何しろ、お金持ちではなかったから・・・
「やるよ!みんなもやらなあかんって言うてたし、僕もやる!」
「わかった!明日塾へお金払って、お願いしてくるぞ!ええな!」
「うん!ありがとう」
その時私は、不安と自信を喪失しかけてて、でもこの一件から再度動き出せた。
年が明け、まずは私立入試。私は併願で清風南海を受け、合格した。(今から数十年前の話、今ほど難関校ではなかった?かも・笑)
公立高校は、志望校よりも一ランクを下げて挑み、合格。
とにかく、苦しかった。
しかし、みんなが乗り越えた事。
誰かが、こころの支えになってやらんと、中学生では一人でこの難関を突破できませんね。
本人を焦らせるのではなく、応援してあげて下さい。
「フレ!フレ!フレ!」
やれば、デキル!
明日に、期待!