皆さんこんにちは、鎌倉台校の小林です。
さて、先週「勉強をするときには消しゴムは必要ない」と言いましたが、今週はその理由についてお話していきたいと思います。
先週のブログの中でフランスの学校の話をしたのを覚えているでしょうか。フランスでは普段の勉強の際からボールペンや万年筆といった「消せない」筆記具を使うそうです。では、その利点は何でしょうか。
第一に、丁寧に書こう、きれいに書こうと思うようになることです。消せないということはやり直しが効かず、またいくら修正液を使ったとしても完璧な修正はできないということですから、書くときにできるだけ美しく書こうとする意識が働きます。それはノートのレイアウトであったり文字そのものであったりと対象は様々ですが、とにかく「きれいに書こう」と思うでしょう。例えば学校のノートであれば、美しく書けばその分テスト前の見直しなどで「あれ、ここって何書いたんだっけ」なんてなることもなくなるでしょう。このような「美しく書く」意識が身につくことが一つ目の利点です。
第二に、自分がその問題に対してどのように考えたのか、その思考の軌跡が残ることです。数学の計算問題を解いたとしましょう。途中式を書いたり筆算を書いたりしたときに、それを消したりしていませんか?解き終わった後に丸付けをして、「あれ、ここなんで間違えたんだろう」と不思議に思う経験をしたことがある人は多いでしょう。もし、自分の回答が間違っていたとして、それが計算ミスなのか、それとも使う公式が間違っているのか…そういった「自分がその問題に対してどのように考え、どのように解いたのか」という思考の軌跡が残っているということは、間違いを正すだけでなく、「自分はどこが理解できていないのか」といった自分の勉強の課題を見つけることができます。そうすればより効率的な勉強をすることができます。
どうでしょう、消しゴムを使わない=消さない勉強法の利点がわかっていただけたでしょうか。
皆さんも今日から消しゴムを使わない勉強法を試してみませんか?
See you next week!
出典:岩本麻奈(2017.7.2)「フランスの子は勉強の際に「鉛筆」を使わない」『東洋経済オンライン』https://toyokeizai.net/articles/-/178596?page=2