「もうすぐ学校で三者面談があるのに、子どもに聞いても『どこでもいい』としか言わない」
「京都の高校受験の仕組みが、私たちの頃と変わりすぎていて、何から調べればいいのかわからない」
京都市西京区(樫原中・桂川中周辺)や向日市(西ノ岡中周辺)にお住まいの保護者様から、このような切実なお悩みを毎日のようにいただきます。
周りの受験生が志望校を決めて動き出しているように見えると、我が子ののんびりした姿に焦りや不安を感じてしまうのは当然のことです。しかし、無理に「どこか選びなさい!」と問い詰めても、子どもは心を閉ざしてしまうだけです。
なぜ、現代の中学生は志望校を決められないのでしょうか?
今回は、統計データに基づく定量的な要因と、教育心理学の視点から見た子どもの本音(定性分析)を紐解きながら、親子で納得のいく志望校を選定するために必要な「本当の情報と価値観」について解説します。
目次
1. なぜ現代の中学生は「志望校を決められない」のか?

まず、保護者様に知っていただきたいのは、「志望校が決まらないのは、我が子のやる気がないからではない」という事実です。
大手教育総研(ベネッセ教育総合研究所など)が実施した中学生の進路意識調査によると、現代の中学生の約5割〜6割が「将来の夢や、やりたいことが具体的に決まっていない」と回答しています。
さらに、現代は学校のホームページやSNS、口コミサイトなど、高校に関する情報があらゆる場所に溢れています。一見、選択しやすくなったように補えますが、行動経済学や認知心理学ではこれを「選択の過多効果(決定回避の法則)」と呼びます。人間は、選択肢が多すぎると脳のエネルギー消費を避けるために、無意識に「選ばない(決めない)」という選択をとってしまうのです。
2. 志望校選定を阻む「3つのメンタルブロック」

子どもが「どこでもいい」と言うとき、その心の奥には言葉にできない心理的な壁(メンタルブロック)が隠れています。
- ① アイデンティティ(自己同一性)の確立途上
発達心理学において、14〜15歳という時期は「自分は何者か」「何が好きか」を激しく模索する精神的な過渡期です。自分自身の輪郭すら曖昧な時期に、突然「10年後の未来を見据えて高校を選べ」と迫られること自体が、中学生の脳にとって非常に大きな心理的負荷となっています。 - ② 評価への恐怖と自己防衛
「もし『〇〇高校に行きたい』と言って、学校のテストや模試で届かなかったら格好悪い」「親をガッカリさせたくない」という不安から、傷つかないためにあえて「志望校はまだない」と言って自分を守っているケースが多々あります。 - ③ 自己効力感(やればできるという自信)の不足
「どうせ自分には無理だ」という認知の歪みがあると、魅力的な高校を見つけても、無意識のうちに選択肢から外してしまいます。
つまり、子どもが志望校を決められないのは、情報が足りないからではなく、「失敗への恐怖」や「自分への自信のなさ」といった感情的な問題が原因なのです。
3. 志望校選定に必要な「3つの軸」とお願いしたい関わり方

では、このメンタルブロックを解除し、納得のいく進路を選ぶにはどうすればよいのでしょうか。私たちは、以下の「3つの軸」を親子で整理することをおすすめしています。
①「体験・環境」の軸(価値観の整理)
「将来の夢」から逆算させるのではなく、「どんな3年間を過ごしたいか」という等身大の価値観からスタートします。「部活に打ち込みたい」「校風は自由な方がいい(私服がいい、髪型の自由度など)」「毎日自転車で通える距離がいい」といった、日常のワクワク感を基準にします。
②「出口・未来」の軸(情報の整理)
高校卒業後の進路です。国公立大学への進学実績だけでなく、「指定校推薦の枠がどのくらいあるか」「専門的なカリキュラムや、高大連携プログラムがあるか」など、高校が持つ「環境の強み」を正確に把握することです。
③「等身大の現在地」の軸(現在の状況の整理)
公立高校入試で大事になってくるのは、
- 内申点がいくら持っているのか(独自枠、共通枠でそれぞれ)
- 当日点が何点取れるのか
の2つです。
内申点に関しては、独自枠、共通枠で自分が何点なのかは計算して覚えておきましょう。
当日点に関しては、模試(京都五ツ木模試、V模試など)に当日点に換算したものが載っているかと思いますので、そちらを参考にしてください。
合格するかどうかは、この2つの合計が合格最低点を超えるかどうか次第です。
ネットに載っている偏差値や模試の合格判定は、あくまで目安です。
ギリギリでもいいから合格を目指したいのか、その学校で平均ぐらいを目指すのか、それともその学校に行って上位を目指すのかによって、高校選びが変わってきます。
そして、保護者様にお願いしたいのは、お子様が色々と悩んでいる時には、
「ありのままのあなたを愛している」ということを伝えてあげてください。
子どもは、親が考えている以上に、頑張らないと、成績が良くないと見放されてしまうと不安になっていることが多いです。
私自身も、両親からよく「勉強やスポーツは全然出来なくてもいいから、ありがとうとごめんなさいを伝えられる人になってほしい」と言ってもらっていました。
そのようなスタンスで関わってもらった子どもは、自分はここにいていいんだ、大丈夫なんだという自己効力感が高まり、前向きに考えられるようになっていきます。
4. 「決められない」を「一緒に見つける」に変えるために
進路選びは、単なる「学校選び」ではなく、子どもが初めて自分の人生と正面から向き合う「心の成長の機会」です。だからこそ、家庭内だけで抱え込まず、客観的なデータと子どもの心理に寄り添える専門家を頼ってください。
当教室では、一方的に「この成績ならここ」と学校を割り振るような進路指導は一切行いません。
アドラー心理学やコーチングの技術を取り入れ、まずは生徒一人ひとりの「こんな3年間を過ごしたい」という本音(価値観)を丁寧に引き出すカウンセリングを行います。
「これまで塾のブログでご紹介してきた定期テスト対策」は、すべてこの「行きたい未来が見つかったときに、いつでも手を伸ばせる切符(内申点と学力)を手に入れるため」にあります。
- 学校の三者面談を前に、何を基準に話せばいいか迷っている
- 京都の最新の入試制度について、我が子の内申点と照らし合わせて具体的に知りたい
- 子どものやる気を引き出す声かけのコツを知りたい
そんな保護者様のために、当教室では「個別進路相談会(無料)」を随時実施しております。地域の受験に精通したプロフェッショナルが、客観的なデータとお子様の心理の両面から、納得のいくロードマップを一緒に作成します。
まずは、お気軽に教室までご相談ください。お子様の未来の可能性を、一緒に広げていきましょう。
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