
【AIに答えを聞けば勉強は必要なくなる?その1】
中教審が示した“これからの教育”とは
2026年8月31日、中教審(中央教育審議会)から、これからの学校教育を大きく変えていく「次期学習指導要領」についての審議まとめ(素案)が示されました。
「学習指導要領」と聞くと難しく感じるかもしれません。でも、保護者の皆さまにとって大切なのは、「これから子どもたちの勉強は、どう変わっていくの?」ということではないでしょうか。
今回は、そのポイントをできるだけ簡単にまとめてみます。(その1)
■そもそも「学習指導要領」って何?
学習指導要領とは、簡単に言えば、「学校で、何を、どのように学ぶのか」を定めた国のルールです。
そのため、学習指導要領が変わるということは、「学校の授業や子どもたちの学び方が変わる」ということです。
今回示された内容は、まだ最終決定ではありません。
しかし、これからの学校教育がどの方向へ進んでいくのかを知るうえで、とても重要な内容です。
■大きなポイント①
「AI・情報教育」がさらに重要に
今回、特に注目したいのがAI・情報教育です。
これからの子どもたちは、AIが身近にある環境で学び、将来は仕事をしていくことになります。
そこで重要になるのが、「AIを使えるかどうか」だけではありません。
AIが出した答えについて、
「本当に正しいの?」
「なぜ、この答えになるの?」
「別の考え方はない?」
と、自分で考え、判断する力です。
つまり、「AIに答えを出してもらう力」ではなく、「AIを活用しながら自分で考える力」が、これまで以上に重要になっていくと考えられます。
■大きなポイント②
小学校・中学校でも「情報」を学ぶ
小学校では、情報について学ぶ機会をさらに充実させる方向が示されています。
例えば、
・情報を集める
・情報を整理する
・データを読み取る
・AIについて知る
・情報を正しく活用する
といった力です。
さらに中学校では、現在の「技術・家庭科」を見直し、「情報・技術科」を新設する方向が示されています。
つまり、「情報やAIについて学ぶことが、特別なことではなく、学校教育の一部になっていく」ということです。
■では、これから「暗記」は必要なくなるの?
ここは、ぜひ知っておいていただきたいポイントです。
AIがいろいろなことを教えてくれるようになると、「これからは知識を覚えなくてもいいのでは?」と思われるかもしれません。
しかし、実際には逆です。考えるためには、材料となる知識が必要だからです。
例えば数学。
AIが答えを出してくれたとしても、自分に数学の基礎がなければ、その答えが間違っていても気づくことができません。
だからこそ、「基礎学力」+「考える力」+「情報を活用する力」が、これからますます重要になるでしょう。
■これからの子どもたちに必要な「学ぶ力」
これからは、単に「覚える」「問題を解く」「正解する」だけではなく、「なぜ?」と考える習慣が重要になります。
例えば数学なら、「どうしてこの公式を使うの?」「なぜこの答えになるの?」と考える。
そして、AIを使う場合でも、「AIの答えをそのまま信じるのではなく、自分で確かめる」ことが必要になります。
だからこそ、今の子どもたちに必要なのは、特別なAI教育だけではありません。
まずは、
・基礎学力を身につける
・「なぜ?」と考える
・間違いをそのままにしない
この3つを大切にすることです。









