「自分はできない」と思い込む子の10の特徴
「自分はダメだ」「自分はできない」と思い込んでしまっている子が、本当に多いことに気付かされます。
以下は、そんな子たちの心理的な10の特徴の紹介です。
【1】「でも」や「けど」の言葉で、話を回避しようとする/言い訳いっぱい
「でも」や「けど」と言った言葉で、とりあえず話を回避しようとするようです。相手のアドバイスや、自分の進歩の話を否定したがります。アレコレと言い訳をつけて、できるようになる可能性から目をそらしてしまいます。
【2】遊びも勉強も、教科も何でも区別する/コレはコレ。アレはアレ。
遊びも勉強も何でも区別したがる傾向があるようです。勉強の中でも教科ごとに全部区別したがります。教科の中の分類においても区別したがります。
何もかもが、アレはアレ、コレはコレ、ソレはソレで考えていて、それぞれのものがつながっているという意識がほとんどないように見えます。
【3】非効率的なことをする
効率的にやろうとはしません。非効率だとわかってても、あえてそれをやろうします。
【4】決断を先延ばしにする/先延ばし/後回し
そのうちやる。明日からがんばる。など、決断を先延ばしにする傾向があります。結果、ズルズルと次の時期、次の時期と伸ばしてしまい、どうにもならない段階に来てもなお、後回しにするようです。
【5】他人のアドバイスを否定する/文句をいう
誰かにアドバイスをもらっても、それを受け入れる気がありません。アドバイスを否定するか、文句をいうだけいって自分からは何も動こうとはしません。アドバイスとは、否定するためのものであって、自分をより良い方向にもっていくためのきっかけだということを気づかない傾向があります。
【6】新しいものを受け入れるのがイヤ/自分のやり方を変えない
悪い意味でガンコです。極端な場合、自分のやり方が最善であって、それ以外は最悪手と見ている時さえあります。
うまくいってなくても、自分なりのやり方がベストなので、どんなに失敗しても今のやり方の維持に必死です。
【7】得意不得意関係なく丁寧/あるいは大ざっぱ
人にはそれぞれ得意なもの、不得意なものがあります。そして得意なものは丁寧に実行できたり、そうでないものは適当になっている人は実際多いです。
しかし、自分は“できない”と思い込む子は、得意不得意関係なく、何でも丁寧にこなそうとしてしまったり、逆に何でも大ざっぱに適当にやってしまったりするようです。
【8】計画や実行の融通がきかない/一度決めたら進むか折れるか
計画をたてることが好きではありません。計画も実行も、たてたときの状態がベストだと考えるようです。
状況に応じて、臨機応変に計画の変更をしたり、実行のしかたを変えたりしてもいいのに、それはしたがりません。
【9】できていないことを反省する/みんなできるのが当たり前
みんなができることを前提に考える傾向があります。
したがって、できないということが悪いのであって、できるのが当たり前なんです。できていないこと、できないことを反省して、一発でできるようなことを望みます。一発逆転思考とでもいいましょうか……そんな風に心が動きやすいようです。
【10】他人と比べて自分の欠点を見つけたがる/自分のいいとこは認めない
誰かと比べて、自分の欠点や悪いところを見つけたがります。上にもあるように、みんなができているのが当たり前だと思っているわけですから、自分ができていないところにとにかく注意を向ける傾向があるようです。できないところは過大評価なのです。
その一方で自分ができているところは過小評価します。できてないところは、誰かと比べてできないことを大げさに受け止め、できていることはみんなできるのだから「こんなこと大したことない」と小さく見ます。
最後に……
いかがだったでしょうか。
上に挙げた10個が全部あてはまる人もいれば、そうでない人もいるでしょう。けれど、今、挙げたものは、あくまで自分は“できない”と思い込む子の特徴です。人は誰しもできるようになろうとする、達成しようとする気持ちは持っているものです。それを“できない”という思い込みの力で、自ら制限をかけてしまうのは、実にもったいないものです。
人は誰しも自分自身で作った「価値観=思い込み」の中で生きています。特に自己評価のゆがみは、これまで生きてきた過程の中でつくられたものがほとんどです。つくられたものであるならば、それを打ち砕くこともできるということです。
ヒーローズに通うことで、このような思い込みを一つでも多く解消して、「できる」という価値観に塗り替えていってほしいと思います。