あなたは自分のことを負けず嫌いだと思いますか?
さて、負けず嫌いの人は、悔しさをバネに成長するということが言われています。
負けず嫌いの人たちは、悔しい思いをしたことを自らのエネルギーに代えて、自らの努力や成長の糧にしているのです。実際、成功した人の多くは、負けず嫌いの心理的要素を多かれ少なかれ持っているものです。
「あいつには負けたくない」
という気持ちが、努力を続けさせるモチベーションになります。
とはいえ、この負けず嫌いーーけしてメリットばかりではないのです。
負けず嫌いのデメリット
負けず嫌いは、自分と他者を比較して優劣をつけたがる傾向があります。つまり、自分が他人より「劣っている点」がどんどん気になってしまうということです。周りより劣っているということを気にし始めると、「自分はあいつに劣っている」「自分には能力がない」「何をやってもできない」などと思いこんでしまい、劣等感ばかりが強くなったり、セルフイメージが崩壊したりします。
さらには、他人からのちょっとした言葉や行動に対しても、「非難された」ように感じてしまい逆上したり、すぐに落ち込んでしまったりしてしまいます。こうしたことの繰り返しでコンプレックスを抱えてしまって、被害妄想に駆られるといったことも起きてしまいます。
負けず嫌いと勉強嫌い
上記のようなことから、「勉強嫌い」の中にも負けず嫌いが要因になってしまっている人も多くいます。負けず嫌いのデメリットが強く出てしまった結果、勉強嫌いにつながってしまうのです。
自分と友達、自分と兄弟姉妹など、比較できる対象が多いほど、負けず嫌いの子どもは「勉強嫌い」になる可能性を秘めているともいえます。
比べるべきは「過去の自分」
ここまで、負けず嫌いの人の心理的特徴を挙げてきましたが、何か気づいたことはありますか?
ーー負けず嫌いのデメリットが発動する条件がポイントです。
そうです。
このデメリットは、自分と他人を比較したときに起きるのです。だから、比べる対象を他人ではなく、「過去の自分」にすることが大切になります。常に「過去の自分」と勝負していくのです。
そうすることで、あなた自身が思い描く自分になれる可能性が高くなります。
健全な負けず嫌いというのは、「過去の自分に負けたくない」こういった想いの負けず嫌いです。
ちょうど浜松市内は新学期シーズン。
新学期からは心機一転して、1学期までの自分に打ち勝てるようあなた自身を高めていってはどうでしょうか?